めたからこう (雌宝香)
学名 |
Ligularia stenocephala (var.oligantha, var.scabrida, var.vegetior, Senecio
stenocephalus, Senecillis stenocephala) |
日本名 |
メカタラコウ |
科名(日本名) |
キク科 |
日本語別名 |
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漢名 |
窄頭橐吾(サクトウタクゴ,zhăitóu tuówú) |
科名(漢名) |
菊(キク,jú)科 |
漢語別名 |
狹頭橐吾 |
英名 |
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2023/07/20 長野県蓼科山 |
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2011/08/14 茅野市北山 |
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2023/08/04 同上 |
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辨 |
メタカラコウ属 Ligularia(橐吾 tuówú 屬)には、歐亞に約125-130種がある。
L. altaica(阿勒泰橐吾)
ヤマタバコ L. angusta(Cyathocephalum angustum) 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
イウソウ L. biceps(無纓橐吾) 遼寧産
ウスリートウゲブキ L. calthifolia(烏蘇里橐吾) 遼寧・吉林・黑龍江・・ウスリー産
L. cymbulifera(復傘橐吾・舷葉橐吾) 四川・雲南産 『雲南の植物』231
マルバダケブキ(マルバノチョウリョウソウ) L. dentata(L.clivorum;齒葉橐吾・大齒橐吾)
L. dictyoneura(網脈橐吾)
L. duciformis (大黃橐吾) 甘肅・寧夏・湖北・四川・雲南産 『中国本草図録』Ⅷ/3887
ミチノクヤマタバコ L. fauriei(Senecillis fauriei, Senecio fauriei)
オタカラコウ(タンナオタカラコウ) L. fischeri(L.sibirica var.speciosa, L.gigantissima,
L.splendens, L.euodon;蹄葉橐吾・腎葉橐吾・山紫菀・葫蘆七)
オニオタカラコウ f. diabolica(L.sachalinensis)
フセンオタカラコウ var. spiciformis
トウゲブキ L. hodgisonii (Senecio yesoensis, Sencillis hodgsonii;
鹿蹄橐吾・滇紫菀)
カラフトトウゲブキ var. sachalinense(L.trichocephala,
Senecillis hodgsonii var.sachalinensis) 北海道・千島・樺太産
var. sutchuenensis (四川橐吾・腎葉橐吾・南瓜七・牛尾參・滇紫菀)
『中国本草図録』Ⅶ/3381・Ⅷ/3888
コウライメタカラコウ L. intermedia(狹苞橐吾) 『中国雑草原色図鑑』261
朝鮮・華北・遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古・陝甘・両湖・四川・貴州・雲南産
チョウセンタカラコウ(サンカクツワブキ) L. jaluensis(L.deltoidea;復序橐吾)長白山産
ヤノネツワブキ L. jamesii (長白山橐吾・單頭橐吾) 朝鮮・遼寧・吉林・内蒙古産
ハンカイソウ(樊噲草、チョウリョウソウ・張良草) L. japonica(L.palmatifida, Senecio
japonicus, S.macranthus;大頭橐吾・猴巴掌)
本州(静岡以西)・四国・九州・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・アッサム産
『中国本草図録』Ⅲ/1402 『花壇地錦抄』草花 夏之部 『大和本草』
カイタカラコウ L. kaialpina(L.sibirica var.kaialpina, Senecillis kaialpin)
L. kanaitzensis(乾崖子橐吾) 雲南産 『雲南の植物Ⅰ』220
ミヤマオタカラコウ L. kojimae(臺灣橐吾) 臺灣産
L. lankongensis (洱源橐吾・浪穹橐吾) 四川・雲南産 『雲南の植物Ⅰ』220・『雲南の植物』230
L. latihastata (寛戟橐吾・山紫菀) 雲南産 『中国本草図録』Ⅷ/3889
モウコヤマタバコ(ハマタバコ) L. mongolica(L.taquetii;全緣橐吾)
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・モンゴリア・アムール産
L. nelumbifolia (蓮葉橐吾・一碗水)
甘肅・湖北・四川・雲南産 『雲南の植物』231・『中国本草図録』Ⅷ/3890
L. pleurocaulis(側莖橐吾) 四川・雲南産 『雲南の植物』230
コウアンタカラコウ L. sagitta (L.ovato-oblonga;箭葉橐吾)
華北・西北・四川・チベット・モンゴリア産
チョウセンヤマタバコ L. schmidtii(合苞橐吾) 朝鮮・黒龍江・ロシア沿海地方産
ダッタンタカラコウ L. sibirica (橐吾・西伯利亞橐吾・箭葉橐吾・葫蘆七)
『中薬志Ⅰ』pp.485-489・『中国本草図録』Ⅸ/4376・『週刊朝日百科 植物の世界』1-161
湖南・安徽・華北・遼寧・吉林・黑龍江・陝甘・四川・貴州・雲南・モンゴリア・
・極東ロシアから東欧に分布
var. racemosa (総序橐吾・川紫菀・毛紫菀)
メタカラコウ L. stenocephala (窄頭橐吾・狹頭橐吾)
L. tongolensis (東餓洛橐吾) 四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅷ/3891
L. tsangchanensis (蒼山橐吾・尖葉橐吾) 四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅴ/2372
L. veitchiana (離舌橐吾・土紫菀) 陝甘・湖北・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅵ/2901
L. virgaurea (黃帚橐吾) 甘肅・青海・四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅷ/3892
L. wilsoniana(川鄂橐吾・鄂貴橐吾) 湖北・四川産
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キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。 |
訓 |
和名の「タカラコウは龍脳香のことで、この類の根茎が同じ香がするからだと古書にある」(『改訂増補牧野新日本植物図鑑』)。 |
漢名を橐吾というものは、フキタンポポ・ツワブキ。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・臺灣・浙江・江蘇・山東・華北・湖北・四川・雲南・チベットに分布。
埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。 |
誌 |
中国では、同属のオタカラコウ L. fischeri(蹄葉橐吾)の根を、山紫菀(サンシオン, shānzĭwăn)と呼び、薬用にする。地方により、メタカラコウをその代用にする。 |
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